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「しっかり歩き」で、病気の予防につなげよう!
手軽にできる健康づくりとして、ウォーキングが人気ですね。ただし、歩きすぎは膝を痛めたりなど、調子を崩す原因になりかねません。そこで今回は、皆さまがこれからもアクティブな毎日を続けられるよう、「歩き方」のコツをお伝えします。
歩きには、「量」と「質」がある
皆さま、歩きには、「量」と「質」があることをご存知ですか?
歩きの「量」とは、「歩数」を表します。では、歩きの「質」とは何でしょうか?それは、「1日のうち、体にほどよく負荷をかけ、『しっかり歩き』ができた時間」のことを表します。
こちらのグラフをご覧ください。
横軸は「歩数」、縦軸は「中強度活動時間」つまり「しっかり歩き時間」を表しており、斜め線上には、様々な病名が書かれています。これは、「病気予防につながる歩きの量と質の目安」を示しており、例えば、認知症を予防したい場合、歩数を5,000歩以上で、かつ「しっかり歩き時間」を7.5分以上、これを意識して続けていると認知症にかかるリスクの低減につながる、という見方ができます。
「中之条研究」とは?
この、「歩きの量と質」と病気予防の関係性を解き明かしたのは、東京都健康長寿医療センター・青栁幸利博士で、「中之条研究」と呼ばれています。青栁博士の生まれ故郷である群馬県中之条町で町民5,000人に対し、20年以上にわたってあらゆる項目を調査した結果、明らかになりました。
青栁博士は、「研究を通じ、シニアの場合、1日8,000歩以上歩いても、健康効果は頭打ちになることが分かった。
たくさん歩けばいいのではない。せっかく歩くのであれば、『しっかり歩き』を実践してもらった方が、病気予防につながる」とおっしゃいます。
「しっかり歩き」とは?
では、どのような歩きが「しっかり歩き」なのでしょうか?そのコツを、ヤクルト本社で「しっかり歩き教室」を各地で行なっている歳田将輝コーチに伺いました。
「青栁博士が提唱している「しっかり歩き」は、誰かとおしゃべりしながら歩く際に、息が弾むくらいの速さで歩くことをイメージしてください。普通に話せる程度は、お散歩であり、「しっかり歩き」ではありません。また、歩幅も重要です。旅館の女将さんのような、歩幅を小さくして歩数を増やしても、効果は上がりません。歩幅をいつもより半歩(5~10㎝程度)広くし、視線を遠く、背筋を伸ばして歩くことで、「しっかり歩き」になります。ただし、一日中ずっとこの姿勢で歩くと、疲れてしまいます。1日のうちの5分~10分と決めて、ぜひ「しっかり歩き」を実践してみてください。」
「しっかり歩き」をマスターして、明日の元気につなげよう!
「しっかり歩き」を日々実践しているシニアからは、「同年代に比べて若く見られる」「姿勢が綺麗と誉められる」などの嬉しいお話もいただいています。
アクティブに過ごされている皆さま、「健康バランス食」でしっかりたんぱく質を摂っていただき、病気予防につながる「しっかり歩き」習慣を身につけ、フレイル知らずの若々しい姿で、ますます元気で楽しい生活を続けていきましょう!!
文責:
ヤクルトの「ヘルシーデリ」plus
事務局